人生劇場

はりまや佳子の人生劇場13:職場のトラブルメーカー


今日は昨日に続き新店舗で女性初の店長として働き始めた頃からのお話。

★はじめから読みたい方は⇒【第1話】天職に出会いたい

G-veggie 12期生

気の合う年下男子サブ・マネジャーのナベちゃんと、二人三脚で力を合わせて立ち上げた吉祥寺校は好調にスタートし、順風満帆と思いきや… オープンから1か月にも満たないうちに大問題が勃発しました!

吉祥寺校のスタッフは、外国人講師5名、日本人講師5名、受付5名、それにマネージャーの私とサブ・マネのナベちゃんで合計17名。 26歳にして生まれて初めて大勢のスタッフを抱え、スクールの責任者として仕事をすることになり、緊張よりも責任の重さにプレシャーを感じながらの毎日。

スタッフ間のもめ事発生!

それでも一生懸命に仕事に取り組む姿勢は天下一品でしたので、素敵で心優しいスタッフのみなさんの支えのおかげで、会社でもお褒めを頂くほどの優良校となりホッと一安心したのもつかの間、外国人講師の中で小さなトラブルが起こるようになったのです。

当時の外国人講師は記憶が定かではないのですが確か、イギリス人男性が1名、オーストラリア人男性が1名、スエーデン人女性が2名、アメリカ人が1名だったと思います。

はじめは国の違う外国人同士が一緒に働いているのだから、多少のいざこざが起こるのはどのスクールでも日常茶飯事なので、あえて見て見ぬふりをしていたのですが、そのうちに外国人講師のリーダー格だったイギリス人のリチャードさんが、私のところへ一人でやってきて、あれこれと説明しだしたのです。

真剣に私に事情を説明してくれるのはとても嬉しいことだったのですが、当時の私は英語が全くといっていいほど話せなかったので、外国人スタッフとのコミュニケーションをとるときには、日本人講師の方々に通訳をお願いしなければならないという情けない状態。 ですからすぐに日本人講師の方にSOSを出して通訳をしてもらいました。

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通訳の方の話に耳を傾けてみると…

オースラリア人男性講師のドゥエインさんがいつもトラブルの種らしく、レッスンの時間を勝手に延長したり、早く終わったり、気が乗らないとテキストにそってレッスンをしなかったり、共有で使ってる教材などをもとの場所の戻さなかったりと、決められたルールに従わないので困っているとのことでした。

イギリス人のリチャードさんは見るからに几帳面なイギリス紳士。 そしてオーストラリア人のドゥエインさんは、 髭面でちょっとイケメンのやんちゃな感じのアウトロータイプ。

見た目にも正反対な二人の気が合うはずはないとは思っていたのですが、 話を聞くとかなりリチャードさんはご立腹の様子でしたので、 リチャードさんにドゥエインさんには私から注意をしておくと約束し、 さっそくドゥエインさんにそのことを話してみると。

「自分は自分なりに一生懸命やっているのに、 チーフ(私の肩書き)はリチャードの言い分を一方的に聞くのか!!」

と逆切れされてしまいました。この反応に私はビックリ!!  「自分はそんな気はなくても、周りからはそう見えるので、 ちょっと気を付けてくださいね」 という感じで初回は軽く注意を促す程度でとどめておくことにしました。

その夜、私なりにこの問題を考察してみたのですが、 仕事に対しての取り組み方や感じ方の差は国民性によるものではないか、 という結論に至ったのです。

イギリスという国は日本と同じ島国ということもあり、 勤勉・真面目で実直なところが魅力的な一方、 融通の利かないところが玉にキズという国民性を持つ国。  一方オーストラリアは大陸にあるという土地柄、 穏やかでのんびりしていて陽気な人柄が素敵なところですが、 時間に対する概念がかなりゆるめ。

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そういえば以前オーストラリアに住む友人から聞いた話では、 家のどこかが壊れたので業者さんに電話したら、 「すぐ行きます」という返事が帰ってきたので、 今か今かと待っていてもちっともやってこない!!

次の日に電話をしても「すぐ行きますよ!!」と軽い返事。。 それでも現れないので半ばあきらめながら待っていたら、 翌週になってやっと現れ、そしてそのときも 「遅くなってすみません」なんていう言葉は一切なく、 1週間も待たせたのに普通に「Hello~」といって、 のんびりと仕事をスタートしたそう。。

その時になってやっと私の友人はオーストラリアという国は、 時間通りに正確に約束を守る日本人の常識では考えられないほど、 のんびりと時間の流れているところなんだと実感したそうなのです。

 

国民性の問題ではなさそう・・・

ですから今回の問題もきっと几帳面なイギリス人と、 万事アバウトなオーストラリア人との国民性の差によるものだと、 簡単に考えていたのですが、問題は想像以上に根が深かったようで、 翌週になって二人のスエーデン人女性講師たちも、 同じような苦情を私に訴えてきたのです。。

ここでようやく私もこの問題は国民性の問題ではなく、 ドゥエインさん個人の問題だと認識をあらため、 もう一度話し合いをしなければいけないと思っていた矢先。 ドゥエインさんはさんが無断でスクールを休んだのです。

スタッフ全員に前日の彼の行動をきいてみたところ、 なんだか仕事中からイライラしている様子たったので、 みんななるべく近寄らないようにしていたらしく、 そのことが当人にはかえって気に入らなかった様子で、 仕事が終わると吉祥寺の夜の街に一人で消えていったらしいのです。

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当時は携帯電話がない時代で直接本人に連絡できないので、 さっそく彼が滞在していたシェアハウスの連絡先に電話してみたところ、 本人は不在。。

何か事故にでも巻き込まれたのではないかと心配していたら、 かなり遅くなって本人があらわれたのです。 その無事な姿に安心したのもつかの間、 よーく彼を観察してみると、つらそうな二日酔いのご様子。 どうやら昨夜は機嫌が悪かったのをお酒を飲んで解消したそうで、 それも飲み屋さんで暴れて追い出されたほど大酒を飲んだとのこと。

その姿に他の外国人講師の怒りが爆発!!  普段からの彼に対する不満に一挙に火が付き炎上してしまったようで、 「こんなに不真面目な人と一緒に仕事はできない!  彼がいると職場の規律が乱れるので今すぐ首にしてくれ」 と口々に訴えだしたのです。。

私にしてみれば言葉の通じない違う国での新しい生活で、 なにかとストレスを抱えがちなのは十分理解できるので、 心を入れ替えてくれたら一度くらいは見逃してあげようと思ったのですが、 講師たちの鼻息は荒く、 「即刻クビにしなければ自分たちがやめる」と大騒ぎ。。

ちょうど夕方で生徒さんがほとんどいない暇な時間だったので、 緊急にスタッフが集まってこの問題について話し合うことになりました。

そのときに分かったことなのですが実は彼は受付のスタッフとも、 小さなトラブルが続出していたそうで、 外国人講師の彼に対する解雇要請に、ほぼ全員の受付スタッフも賛成という状態で、 生徒さんからも不平や不満の声がちらほら聴かれるようになっていたとか…

そんなに彼の評判が悪かったとは知らなかった私は、 自分の認識や状況判断の甘さに反省しつつも、 即刻クビといのは極端な結論だと思ったので、 なんとかもう一度彼にチャンスを与えてくれないかと、 スタッフ全員にお願いしてみたところ。。

「腐ったミカンが1つでもあると、やがて全部が腐ってしまう。 それでもチーフは彼を庇(かば)うのか!!」

と反対に外国人講師に迫られる始末。。 なんとか穏便にこの問題を解決したかった私は、 とっても苦しそうな顔をして決断しかねていたところ、

「チーフが決めたことなら僕は従うよ!  ハッキリここで決めてもらった方が僕もラクだ」

とドゥエインさんが私に言うのです。

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決断の時

実はこの事件の前の週の私の誕生日の日に、 ドゥエインさんは小さな花束を私にくれて、 ほっぺにKissしてハグしてくれながら、

「僕はチーフと仕事ができて、本当に楽しいよ」

と言ってくれた嬉しい一言が頭の中でぐるぐる回っていたことも、 決断を鈍らせている要因だったのですが、

「仕事の決断に私情は挟まないこと。 さあ、チーフが決めたことを僕にハッキリ言ってくれ!」

と本人から言われてはっと目が覚めた思いで他のスタッフ見渡すと、 一同私が決断をするのを今か今かと待っている様子。。 その瞬間の私は心を鬼にして、

「You are fire!(あなたはクビです)」

と声を絞り出すようにして彼に申し渡しました。

するとドゥエインさんは…

「Ok! Good job, chief.(了解、よくやった、チーフ)」
と言って自分の私物を手早くまとめてさっさと帰っていきました。

そのあっけない幕切れに一同一気に気が抜けてしまって、 その後はみんな普通に業務を淡々とこなして無事一日が終了しました。

後のこの瞬間のことを外国人講師たちと話す機会があり、 そのときのみんなの気持ちを聞いてみてところ、 勇気をもって即時に辛い決断した私に対して、 信頼のおける上司だと思ってくれたそうで、

「チーフは英語が話せないから私たち外国人講師と心が通じていない、 と思って心配しているかもしれないが、 人と人との信頼関係は言葉が通じなくても、 思いが行動に現れていればキチンと通じているから大丈夫だよ。 私たちはいつも自分たちを気遣ってくれるチーフの気持ちを、 ちゃんと受け取っているよ」

と涙がでるほどうれしい言葉をいただけたのです。

即日に外国人講師を解雇するということは、 英会話学校始まって以来の始めての事件だったのですが、 この件をスピーディーに判断し決断したことが、 他の講師の信頼を勝ち取るすばらしい結果になるとは、 思ってもみませんでした。

トラブルの果てに講師から絶大な信頼を得たおかげで、 吉祥寺校はこのあとは一切講師とのトラブルがなく、 他校のマネジャーさんにいつもうらやましがられるほど、 円滑にスクールを運営することができるようになりました。

長い人生山あり谷あり

いいことばかりの毎日ではありませんが、 起こったこと全てに対して真剣に取り組んで、 勇気をもって果敢に解決していけば、 おのずと道は開けてくるものだな~ってつくづく感じた出来事でした。

この続きは 【はりまや佳子の人生劇場14:恋は突然やってくる♪】

 

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