夜食べれなかったら、ラッキー
現代人の多くは、食べ過ぎによって体に負担をかけています。食事の量自体が多いのは勿論ですが、夜遅い時間にお腹いっぱいに食事をいただき、時間をあけずにそのままお休みになってしまうことで、身体の調子を崩している方がたくさんいらっしゃいます。
朝すっきりと目覚められない方の多くがこのように、習慣的に夜遅い飲食をしていることが原因。胃腸は一日中、常に動き続けているために、なかなかお休みができない、とっても働き者な臓器なのです。
本来ならば寝る3時間前までに食事を済ませて空腹で寝ることで、寝ている間に胃腸をお休みさせることが理想的なのですが、現代人の生活はとにかくあわただしく忙しいので、夜9時や10時を過ぎてようやく夕食をとるという生活になりがちです。
そのため胃腸は常にフル回転で働いて疲れてしまっていますので、『断食』でいったん胃腸をお休みさせ修復してあげてはいかがでしょうか?
一般的には朝食を抜く『朝断食』を実践している方が多いようですが、夜遅く食事をすることが原因で調子の悪い方は、夜食を抜きお腹を空かせた状態で寝たほうが、身体をリセットするには即効性があります。
ただしこの方法は効果をすぐに実感できるという利点はありますが、夜断食を習慣にしてしまうと毎晩ご飯が食べられないので、人生がつまらなくなり悲しくなってしまいます。
そこで忙しくて晩ご飯を食べそびれてしまったときだけ思い切って、「今日は夜断食の日にしよう」という風に取り組んでいただきたいのです。
寝る時間から逆算して3時間を切ってしまったら、その日を「甘酒夜断食の日」に決定!!
「ご飯が食べられなかった、今日は残念!」ではなく、食べられなかったからそれはそれでよしとして、「今日は胃腸を労わるためにリセットの日にしよう」と発想を転換してみませんか?
甘酒夜断食の効果&飲み方
期待できる効果は二つ!!
疲れがとれ、翌朝スッキリ目覚められる
胃腸&お通じの調子が良くなり肌がきれいになる
断食をするといったん胃腸の働きがストップするので、「気」という生命エネルギーが脳を芯からお休みさせてくれる力を発揮してくれることにより、深く眠ることができ目覚めが断然よくなります。
最近、寝起きが悪いな、睡眠の質が悪いなという方は気軽に夜断食を試してみると、翌朝は別人になったような清々しい気分が味わえますよ。
でも何も口にしない断食は精神的な負担が大きいので、胃腸に負担のかからない液体で断食をすることをおススメしますが、体を強烈に冷やす果物のジュースでは逆効果になりますので要注意。そこで、腸の調子を整える発酵食品の甘酒で、気軽にプチ断食してみましょう。
玄米から作られる甘酒はノンアルコールで別名「飲む点滴」と呼ばれているほど栄養バランスのとれた優れた食品ですので、安心して断食ができます。乾燥麹を使って甘酒を作ると2倍の濃さになるので、飲むときには水で2倍にうすめた後、火にかけ熱々にするとおいしい甘酒が楽しめます。さらに、すり下ろした生姜を入れると体もポカポカ。また、ちょっと物足りないという方は、豆乳を使うとクリーミーで飲みごたえがありますよ。
甘酒は冷たくして美味しくいただけますが、冷たい飲み物は胃や腸にとても負担がかかりますので、必ず温かい状態でいただきましょう。
味わいながら20分位かけてゆっくりといただけば、お腹いっぱいになりますので断食の辛さを感じないで済みます。
炊飯器で乾燥米麹 500gと残り玄米ご飯450gで甘酒をつくると、1キロほど甘酒ができます。
飲みきれなかった甘酒はそのまま保管しておくと、酸っぱくなってしまいますので、小分けにして使わない分は冷凍保存し、召し上がる時には自然解凍してからお飲み下さい。製氷皿で甘酒アイスキューブを作っておくのもいいですね。
【新講座】オーガニック薬膳発酵食品教室 (甘酒・発酵あんこ編)
自分で作るのは面倒という方は、オンラインショップで購入することもできます。
「夜遅くにご飯をお腹いっぱいに食べて、すぐに寝る」という食生活を続けていると、どんな健康な方でも必ずといっていいほど病気になってしまいます。
甘酒断食ではお腹が空きすぎて寝られないという方は、スープや味噌汁などの汁物をお食事の一番最初にいただき、胃袋を温かくしてから固形物を食べるようにする習慣をつけると、胃腸への負担が軽くなりますし、食べ過ぎも防ぐことができますよ。
それから消化吸収が悪い玄米ご飯を夜遅くいただくときには、いつもの倍くらいよーく噛むか、おかゆにして召し上がるようにしてみてください。
胃腸の弱い方は玄米よりも7分とか5分搗き米の方が、身体の負担が軽くなりますので、朝起きて夜ご飯がまだ胃に残っていて重たい感じがする方は、少し精米したお米をいただくようにしてみてくださいね。
おすすめのタイミング
女性の場合は生理が終わった後がおススメ♬
生理前は水分や血の流れが滞り、消化器官の働きも悪くなるので、効果がうすくなります。
一方、生理後は月経血を排出したことにより、心もカラダもデトックスができていて、快調になれる時期であるうえ、新陳代謝が高まっているので甘酒夜断食を始めるのにピッタリの時期です。
夜は寝るためにあるもの
お腹いっぱい食事をいただくのは翌朝のお楽しみにして、料理する時間や食べる時間をお風呂や睡眠時間にまわして、朝スッキリ目覚められるようになりましょうね!!
最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。
それでは今日もお日様のように明るく笑って、お月様のように穏やかな気持ちで楽しい一日をお過ごしください。
はりまや佳子
オーガニック料理研究家
オーガニック・マクロビ料理教室 代表
日本オーガニックライフ協会 代表理事
2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在15年目を迎える。在籍生徒数は約200名で、北は北海道、南は九州から通っている生徒さんも多数。2015年2月日本オーガニックライフ協会を設立。
オーガニック料理を広める人財の育成に、力を注いでいる。
ストレスに負けない心、疲れない強い身体を作る
安心&安全な旬のオーガニック食材を最大限に活かし、食べて心も体も中からキレイになるために、オーガニック・マクロビ料理教室G-veggieでは日本の伝統食「マクロビオティック」に基づいた、季節の料理法や味付けで料理する方法やバランスを上手に取る食べ方や暮らし方をお教えしています。
オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie
〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-5-11
Tel : 03-6715-8772 / fax : 03-6733-876
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