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春の食卓に彩りを!春キャベツの魅力を知ろう


キャベツ

キャベツは常備野菜のひとつ。日本では通年で食べられています。

でも春キャベツの美味しさは特別です。

独特の食感、色、味わい。春キャベツが大好きで、この時期の食卓は春キャベツ尽くしという方も多いことでしょう。


キャベツは栄養面でも見るべきものがたくさんあります。

日本の食卓で最も親しまれているキャベツの栄養や効能も含めて、春キャベツについて詳しく解説します。




人類とキャベツの歴史をおさらい


日本の食卓ではお馴染みのキャベツ。実はとても古い歴史があります。

人類とキャベツの歴史をさらっとおさらいしてみましょう。



地中海原産!古代から食べられていたキャベツ

キャベツの原産はヨーロッパ。地中海付近がキャベツの故郷です。


古代ギリシアのピタゴラスや、古代ローマ時代の農学者は、キャベツの効能や育て方について触れていて、2000年以上前からキャベツが食べられていたことがわかっています。


13世紀にはイギリスやフランス、ドイツやオランダでキャベツの品種改良が進みました。現在もこうした国々ではキャベツがよく食べられています。(※1)



日本人がキャベツを食べ出したのはいつ?

キャベツが日本に到来したのは江戸時代といわれています。当初は食用としては普及せず、明治時代末期になって栽培が盛んになりました。


農林水産省の報告によると、キャベツは国内生産量が最も多い野菜のひとつ。(※2)

1年を通じて食べられる美味しい野菜として、日本の食卓を彩っています。



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知っておこう!春キャベツの特徴


スーパーに行けば買うことができるキャベツ。春キャベツは見た目もよく美味しく、旬の時期は価格もお手頃。いいこと尽くしです。

冬キャベツとの区別も含めて、春キャベツの長所を解説します。



季節ごとに異なるキャベツ

1年を通して購入できるキャベツですが、収穫期によって春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツと呼ばれています。よく知られているのは、春キャベツと冬キャベツです。

 

春キャベツの場合は9月~11月に播種し、苗のまま越冬します。寒さに耐えた後に収穫することで、春キャベツはより甘くなるわけですね。(※1)



春キャベツの特徴は?

春キャベツは、冬キャベツと異なる特徴があります。

 

冬キャベツは形が扁平で、白っぽい色が特色。調理しても崩れないくらいの歯ごたえがあり、葉がしっかりしています。

 

いっぽう春キャベツは球形に近い丸みが特徴。葉の色が濃く、巻きは緩めです。葉はみずみずしく柔らかいため、生で食べると美味しさを実感できます。

春らしいグリーンとみずみずしさ、甘さが春キャベツの最大の魅力。JAによると、1年を通じて4月がもっとも出荷量が多いそうです!(※3)



キャベツの千切り


こんなにすごい!キャベツの栄養


私たちの最も身近にある野菜といってもよいキャベツ。

キャベツにはたくさんの栄養が含まれています。

キャベツに含まれる栄養と期待できる効能を解説します。



キャベツに含まれる栄養

生のキャベツ100g当たりの栄養を、文部科学省の食品成分データベースを参考に見ていきましょう。


生のキャベツ100gに含まれるカロリーと栄養(※4)

栄養素

カロリー

23kcal

食物繊維

1.8g

カロテン

24g

ビタミンK

79μg

葉酸

66μg

ビタミンC

38㎎

カリウム

190mg


キャベツはまず、カロリーが低いのがメリットです。

このほか、キャベツから発見されたビタミンU(キャベジン)を含んでいます。

キャベツに含まれるこれらの栄養素は、どんな効能をもたらしてくれるのでしょうか。



春キャベツを食べて得られる効能は?

おいしい春キャベツを食べれば、ビタミンをはじめとするたくさんの栄養を摂取できます。

それらの栄養を取り入れることで、どんな効能が期待できるのでしょうか。

それぞれの栄養素の特徴とともに説明します。


・ビタミンU

キャベツから発見されたことから「キャベジン」と呼ばれるビタミンU。

同名の薬品を思い出す人も多いと思います。

実はキャベツに含まれるビタミンUは、胃炎の予防に効果があるといわれています。(※5)

胃腸障害の予防や改善にお役立ちの栄養素といわれていて、ストレス等で胃腸の調子が悪い現代人向きのお野菜ですね。(※3)


・ビタミンC

ビタミンCというと果物を思い出しますが、キャベツにも豊富に含まれています。

ビタミンCは美容によいというイメージがありますが、具体的にはどんな働きをするのかご存じでしょうか。


まずビタミンCは、コラーゲンの生成に不可欠の栄養素。コラーゲンは人間の躰を作るたんぱく質のうち、3分の1を占める大事な要素です。ビタミンCは、このコラーゲンを作るために大きな役割を果たすのです。


またビタミンCはビタミンEとともに、老化や動脈硬化を防ぐ働きも。また鉄の吸収を助けるため、貧血予防にもつながります。

ビタミンCを美容のために積極的に摂取するという方は多いと思いますが、その理由の一つにシミ対策を挙げる人がいるかもしれません。シミの原因となるのは、チロシンというアミノ酸にあります。紫外線の刺激でメラニンとなり、シミの原因となるのです。ビタミンCはチロシンの働きを阻害する役割を果たすため、シミ予防になるというわけです。(※5・6)


春キャベツをモリモリ食べて、ビタミンCをしっかり摂取しましょう。


・ビタミンK

キャベツをはじめとする葉野菜に多く含まれているビタミンK。ビタミンKは1930年頃に発見され、血液の凝固の働きが認められました。

近年は、ビタミンDと並んで骨の形成に大きな役割を果たすビタミンとして知られています。ビタミンDによって体内に吸収されたカルシウムを、骨へと送り込む働きをしているのがビタミンK。


春キャベツをたくさん食べれば、女性に多い骨粗しょう症の予防にもつながる可能性が!(※5・6)


・食物繊維

シャキシャキとした食感が好ましいキャベツには、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維には「不溶性」と「水溶性」の2種類がありますが、キャベツにはどちらも含まれているのが嬉しいですね。(※4)


キャベツにより多く含まれる不溶性食物繊維。不溶性食物繊維は腸を刺激して、動きを活発にしてくれる働きがあります。腸内環境を整えてくれるため、便秘の予防につながるわけです。


また水溶性の食物繊維は、水分を吸って膨張する性質があります。これによって糖が消化酵素と接触しにくくなり、結果、血糖値の上昇を抑えてくれるのです。コレステロールの吸収も妨げることが報告されており、生活習慣病の予防に役立ちます。(※5・6)


・カロテン

キャベツには、体内でビタミンAと変わるカロテンが含まれています。

ビタミンAは、目の健康を維持してくれる栄養素。

またビタミンAが不足すると皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。普段からカサカサ肌に悩んでいる人は、春キャベツをおいしく食べて乾燥肌解消を心がけるとよいかもしれません。(※5・6)


・葉酸

葉酸は1944年に、貧血予防因子として発見されました。

近年は、細胞の遺伝子情報が詰まっているDNAの合成に必須の栄養素として知られるようになりました。

こうした理由から、葉酸は細胞増殖が盛んなおなかの赤ちゃんには必須とされ、妊婦さんは特に摂取が推奨されています。


葉酸はとくに、ビタミンB12との相互作用によりはたらきがかっぱつになります。春キャベツを食べるときは、ビタミンB12を多く含むチーズ類と一緒に食べてみてはいかが?(※5・6)



・カリウム

カリウムはナトリウムとともに、生命の維持に必須のミネラル。生命活動の基本となっている細胞の機能を維持しています。また神経伝達機能にも、カリウムの存在はとても大事。


カリウムの不足は、塩分の取り過ぎによる高血圧を誘発します。キャベツを食べることで、摂取するカリウム量は増加します。春キャベツをたくさん食べて、カリウムを体内に取り入れるようにしましょう。(※5・6)




キャベツ畑

春キャベツはどんな食べ方がおすすめ?


栄養たっぷりで美味しい春キャベツ。

栄養を効率よく摂取するためには、どんな調理法が向いているでしょうか。

春キャベツをお料理するときに参考にしてみてください。               



春キャベツの食べ方は断然「生」がおすすめ!

春キャベツおおいしく、さらにヘルシーに食べたい場合は、断然「生」で食べるのがおすすめ。

理由は、キャベツに含まれる主要成分のビタミンCとビタミンU(キャベジン)にあります。この2つのビタミンは水溶性。調理することで大事な栄養が流出してしまうこともあります。またキャベツに含まれる葉酸も、茹でると大幅に減ってしまうケースが。


春キャベツは柔らかく、生で食べるとよりその美味しさを体感できます。そして生で食べることで、含まれるビタミンを損なうことなく摂取できるというわけです。(※5・6・7)


ただ、気温の低い日に生で食べると身体が冷えてしまいます。特に冷え性の方は、プレスサラダにして食べるようにしましょう。


【プレスサラダの作り方】

  1. 大きめのボウルに千切りしたキャベツを入れる

  2. 軽く自然海塩を振りよく混ぜる

  3. 上から同じ大きさのボウルに水を入れてのせる

  4. 10分~15分位したら、手で軽く絞る

  5. 塩っぱい場合は、水で軽く洗って塩を流し、味が薄い場合は塩をたす


春は出来上がったプレスサラダに、レモン汁や梅酢を混ぜるとさらに美味しくなります



スープにして丸ごといただく

春キャベツに含まれる水溶性のビタミンUとビタミンCを摂取するには、スープもおすすめ。ビタミンを含むスープもしっかり飲み切って、効率よく栄養をとりこみたいですね。


ただしビタミンUもビタミンCも熱に弱いという性質もあるため、長時間煮込むのは避けた方がよいでしょう。(※5・6)



炒めてビタミンKをしっかり摂取

骨の形成に大事な役割を果たすビタミンK。春キャベツにもたくさん含まれています。

脂溶性ビタミンのビタミンKは、オイルとの相性が抜群。春キャベツをサッと炒めていただくのも、ひとつの手です。


春キャベツが美味しい季節、調理法を変えてしっかり栄養を補給したいですね。



G-veggie 春キャベツのレシピをご紹介!







 




















春キャベツの名産地と美味しいキャベツの選び方


全国各地で生産されているキャベツですが、春キャベツの名産地を知っておくと美味しいキャベツを入手できるかもしれません。

美味しいキャベツの選び方とともに、春キャベツの名産地をご紹介します。


春キャベツの産地

春キャベツは、中野早生という品種を中心に各地で栽培されています。品種改良によって高地や冷涼地でも栽培可能になったキャベツですが、春キャベツは海洋性の温かいエリアが名産地。

神奈川県の三浦周辺、千葉県の銚子の春キャベツは、とくに有名です。その他、茨城、愛知、兵庫、九州各地でも、美味しい春キャベツが栽培されています。(※1・8)



春キャベツの選び方

春キャベツを選ぶとき、まずは葉の巻きがふんわりとしてみずみずしいものを選びましょう。切り口は乾燥していないことが鮮度の高い証拠。乾燥して割れてしまっているものは避けるのが無難です。(※3)

葉が艶やかできれいなグリーンの春キャベツで、食卓を彩ってみてください。




キャベツ

最後に


古代から食べられていたキャベツは、日本に渡来後、改良を重ねて風土に合った品種が普及しました。

春に収穫する春キャベツは、柔らかさとみずみずしさが特徴。旬の野菜らしく、ビタミンをはじめとする栄養もたっぷりです。


さまざまな調理法でアレンジして、美味しくヘルシーに春キャベツを堪能してください。



最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。


それでは今日もお日様のように明るく笑って、お月様のように穏やかな気持ちで楽しい一日をお過ごしくださいね。



安心&安全な旬のオーガニック食材を最大限に活かし、食べて心も体も中からキレイになるために、オーガニック・マクロビ料理教室G-veggieでは日本の伝統食「マクロビオティック」に基づいた、季節の料理法や味付けで料理する方法やバランスを上手に取る食べ方や暮らし方をお教えしています。





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<引用元>

※1.小学館日本大百科全書「キャベツ」





※5.飯田薫子監修『一生役立つ きちんとわかる栄養学』2019年、西東社刊


※6.上西一弘著『栄養素の通になる』2022年、女子栄養大学出版部

                                                                                            




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