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スーパーフードのカカオニブとは?気になる栄養素から効果、おすすめの食べ方まで紹介!

更新日:1月5日



カカオニブは、カカオ豆をローストして粗く砕いたものです。チョコレートと同じ色で、食感はナッツのように硬めです。


カカオ豆は、カカオフルーツの種子と果肉から作られます。

カカオフルーツは学名で「テオブロマ・カカオ」であり、「テオブロマ」はギリシャ語で「神の食べ物」という意味があります。


手軽に食べられるスーパーフードとして注目されるカカオニブ。栄養素や効果、おすすめの食べ方を紹介します。



カカオニブとは?


カカオニブとは、カカオフルーツの種子と果肉を一緒に発酵、乾燥させて作られたカカオ豆を、ローストして細かく砕いたカカオ分100%の食材です。(チョコレートは、カカオニブをすり潰して砂糖などの糖分を入れて作ります。)


カカオの原産地は、中央アメリカから南アメリカの熱帯地域で、紀元前1200年頃から栽培され食物とされていました。マヤ文明の時代からカカオ豆は飲料として飲まれたり、神への供物とされたり、貨幣として使われるほど価値のあるものでした。


現在栽培されているカカオは、3系統あります。

生産量が一番多いのは、西アフリカと東南アジアで作られているフォラステロ種で、ポリフェノール含有量が多い品種です。他には苦みが少ないクリオロ種と、酸味が少ないトリニタリオ種があります。


カカオ豆は、カカオフルーツ(カカオの実)の中にある、果肉(カカオパルプ)と種子であるカカオビーンズを一緒に発酵・乾燥させて作ります。

そのカカオ豆を焙煎して、外皮と胚芽を取り除き、胚乳部分を粗く砕いたものがカカオニブです。


ちなみに、カカオマスとは、カカオニブを潰してペースト状にして冷却して固めた食材です。カカオマスからココアバターを搾り取り粉末にすると、ココアパウダーになります。




カカオニブの栄養成分


カカオニブには、健康や美容に役立つ栄養素や、リラックス作用、集中力アップに効果的な栄養素など、多くのうれしい栄養素を含んでいる食材です。

カカオニブに含まれる栄養成分を理解して、生活にカカオニブをどんどん取り入れてみましょう。


ポリフェノール

カカオニブは、カカオポリフェノールを多く含んでいる食材です。ポリフェノールとは植物に存在している苦味や色素の成分で、強い抗酸化作用がある栄養素です。


カカオポリフェノールのはたらきとしては、

  1. 血管の炎症を軽減させる・血管を広げる等の作用があるため、血圧低下に効果があります。

  2. 動脈硬化の原因となる、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐ働きがあるため、動脈硬化の予防も期待出来ます。

  3. 皮膚の角層の水分量の低下を防ぎ、肌荒れを抑えてくれます。

  4. アレルギーを防ぎ、便通改善、脳の活性化にも効果がある栄養素です。


ポリフェノール量に関して、赤ワインは、100gあたり180mg、カカオマスは100gあたり3,050mgと桁違いの量が含まれています。





テオブロミン

カカオニブには、キサンチンの誘導体の一つであるテオブロミンが含まれています。テオブロミンという名は、「神の食べ物」の意味を持った、カカオの学名である「テオブロマ(Theobroma)」が由来です。


テオブロミンのはたらきとしては、


  1. 血管を拡張する作用があるため体の血流が改善し、体温も上昇するため代謝が上がるといわれています。この為、肌の代謝も活性化するためアンチエイジング効果も期待出来ます。血圧の安定、脂肪が減る、冷え症の改善、動脈硬化の予防、脳梗塞の予防などが期待できます。

  2. 気管支拡張の作用もあるため、咳や喘息の緩和にも役立ちます。

  3. 利尿作用もあるため、頭痛や熱がでた時に効果的です。

  4. 脳内物質であるセロトニンの働きを助けるため、覚醒効果や自立神経の調整ができるとされています。その結果、集中力や記憶力が上がる、ストレスが減る、元気がでる

などの効果が期待できます。



カフェイン

カカオニブには、高濃度のカフェインが含まれています。高カカオチョコレートのカフェイン含有量は、100gあたり68~120mgになります。


カフェインのはたらきとしては、

  1. 眠気覚まし

  2. 鎮痛作用

  3. 疲労回復

  4. 血流を良くする血管拡張作用

  5. 利尿作用

などの効果が期待出来ます。


リフレッシュしたい時に摂取したい栄養素ですが、感受性に個人差がありますので、取り過ぎには注意してください。過剰摂取した場合、人によってはめまいや下痢、吐き気などの健康被害をもたらす可能性がります。


カナダ保険省では、一般成人の場合1日当たり400mgまでと勧告しています。子供や妊婦の方は、一日の摂取量をさらに抑えるように推奨されています。


普段からコーヒー(100gあたり60mg)や、玉露の緑茶(100gあたり160mg)を飲む方は、一日当たりのカフェイン量を計算して、カカオニブを取り入れる事が必要です。




食物繊維

リグニンという不溶性食物繊が多く含まれているカカオニブ。不溶性食物繊維は、水に溶けにくい食物繊維で、胃や腸で水分を吸収して、ふくらみます。腸を刺激する蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、便通の改善に役立ちます。


また、大腸の中で発酵して分解された結果、ビフィズス菌などが増えて腸内環境が良くなる効果があります。整腸効果があるため、便秘に悩む方は積極的に摂取するべき栄養素です。


食物繊維は、糖の吸収を緩やかにして、糖を脂肪に換えるインスリンの分泌も抑える働きがあるため、ダイエットに効果的です。


カカオニブは、糖分を取らずに食物繊維を摂取できる便利な食材です。腸内環境を整えたい方やダイエットをしたい方にはオススメの食材です。





カカオニブの気になる効果とは?


豊富で高濃度の栄養素を含んでいるカカオニブ。これを積極的に取り入れるとどのような効果が期待出来るのでしょうか? スーパーフードとして注目されるカカオニブの気になる効果について紹介しますので、ぜひ参考にして健康な体作りや美容のために活用してくださいね。



ダイエット効果

カカオニブに含まれるポリフェノールやテオブロミンは、体重の増加を抑える効能があると報告されています。なぜならカカオポリフェノールは、血液中のコレステロール値を正常値に近づける作用があり、基礎代謝が上がるためです。テオブロミンも、代謝が上がり脂肪が減る効果が期待できます。


また、カカオニブは、ダイエットに効果がある食物繊維も豊富に含んでいます。砂糖を摂取しないでカカオの風味を楽しむ事が出来る、おすすめの食材です。



抗酸化作用

カカオポリフェノールには抗酸化作用があるため、血圧低下や、動脈硬化といった生活習慣病の予防、アンチエイジング効果が期待できます。


ストレスや喫煙、アルコールの取り過ぎなどで、活性酸素が過剰に発生すると肌荒れやガンなどの病気の原因となりますので、抗酸化作用のあるカカオニブを積極的に取り入れましょう。



集中力アップ効果

カカオニブに含まれるテオブロミンは、集中力や思考力、記憶力を向上させる効能があります。また、フェニルエチルアミンという物質も含まれていて、集中力のアップや抗うつ効果があるといわれています。


カフェインも多く含まれているため、覚醒効果によって集中力がより高まることも期待出来ます。さらには幸福伝達物質と言われるアナンダミドも含有していますので、幸福感もいつもより感じられるかも知れません。





カカオニブのおすすめの食べ方


豊富なポリフェノールの他にも、さまざまなミネラルやビタミンも含むカカオニブ。美味しく摂取するための、おすすめの食べ方を紹介します。


カカオニブは、そのまま食べることも可能ですが、苦みが強いため食べにくいと感じる方も多いでしょう。トッピングや食材に混ぜて食べることをおすすめします。


アイスクリームやケーキにトッピングすると、苦みが緩和されて美味しく食べられます。クッキーやスコーン、ケーキなどのお菓子の生地に混ぜて使用すると、見た目のアクセントにもなります。


カカオニブには甘みがないため、サラダやスムージーにトッピングするのもおすすめです。普段の食事のレシピにプラスして、そのままの風味を楽しんでください。



まとめ


カカオニブの特徴や豊富な栄養成分、美容や健康に関するさまざまな効果、おすすめの食べ方について紹介しました。健康な体や肌に有効な成分が豊富に含まれたオオカニブを、積極的に毎日の料理に取り入れてください。


不必要な糖分を摂らずに、ダイエット効果もありながら体に良い栄養素を摂取でき、とても有益な食材です。スーパーフードのカカオニブで効率的に栄養素を摂取して、自分やご家族のために健康な体作りをしましょう。



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